12月17日(土)くもり時々晴れ 寒い
午前中、稲葉耶季さんのお話会を、稲葉さん宅で行なう。
アースの会会員さん向けに行なった。会員以外の方もOKだ。
参加者は25人。
稲葉さんの家の中には木のテーブルと椅子、座布団ぐらいしかない。
ものがないことが、こんなにすっきりとするのかと思う。
このごろどうも力が出ない日々だったが、きょうは生きる力を得たような感じだ。
今回、稲葉さんは実に丁寧なレジメを用意してくださったので、これを記したい。
「今を生きる」 琉球大学 法務研究科教授 稲葉耶季
世界や日本中で、戦争や環境破壊や人権侵害がたくさん起きていて、生きにくい世の中になったように見えますが、
そういう時代にどう生きたらいいのか。しばし心を鎮めて考えましょう。
大原則 生きることは楽しいこと、大きな意味のあることです。
1、「川の水の流れに乗るように、自然の流れに沿って生きる」
これを生きる姿勢の基本にしよう。
人は自然の存在だから、自然に反することをすれば必ず障害が生じる。
草食の牛に肉や骨を食べさせると狂牛病になる。牛は草を食べるのが自然。
幼い子どもに無理に文字を覚えさせたり、成績がよいからといって、志望に反する学校に行かせたりすると、
心の病になる場合が多いのも、子どもの自然に反するから。
おとなでも、したくないことをむりにしたり、我慢を続けていると、がんなどの病気をひきおこす。
他人に勧められたからといって、いやいやしたくないことをしてはいけない。
したいことは天の命令。したくないことは、天の禁止。したいことをしよう。
2、「かすかな息吹も感じ取れる繊細さをもって生きる」
なにが自然かを知るには、敏感であることが必要。
自分のなかに生じるかすかなサインを見逃さない。
いやなことをいやだと感じる。
会いたくない人がいたら、それなりに理由がある。
出席したくない会合には、出席するとエネルギーが落ちる事情がある。
行きたくないとことには、なにか行くべきでない理由がある。
無理に行くと、交通事故にあったり、悪いことが起こる。
付き合いたくない人とは、付き合うべきでない事情がある。
これらは、必ず、自分にはわからない何かの事情で、行きたくない、会いたくないなどの気持ちが
起きているのだから、自分の気持ちに従うのが正解である。
多分、天の存在が、してはいけないというサインを出しており、それに反応して、したくないと感じているのである。
3、「自分と他者とが、同じ息吹の中で生きていることをいつも感じて生きる」
自分の中の奥深くのサインに気が付く人は、他者の発するサインにも敏感である。
自分の態度が人を傷つけているかどうかに気づく繊細さが必要。
子どもの頃から親がそのように仕向ける。
お菓子をもらったら、友達にも分ける。
悪口を言ったら人が傷つくことに気づく。
人をなぐったら、自分は痛くないが、相手は痛いことに気づく。
4、「興味あることに、気を散らさずに集中して生きる」
夢中で何かするときは、強いエネルギーを生じる。集中力のパワーは偉大だ。
気が散漫な人には、大きなことはなしえない。
作家、芸術家に限らずすべての場合にいえる。
主婦がよい料理をつくるのも、集中力のおかげ。
なにかに集中している子どもに、勉強しなさいといって興味のあることを中断させていると、結局、
持っている能力の多くを喪失させることになる。
アインシュタインもエジソンも学校では劣等性だった。
したいことをさせておこう。
5、「不安や恐怖を持たずに生きる」
不安や恐怖を持つ人は、同質のエネルギーを引き寄せて、不安や恐怖を現実化してしまう。
いじめられないかと、びくびくしている子どもに限っていじめられる。
堂々としている子どもの放つエネルギーは、いじめっ子を敬遠させる。
心配ばかりしていると、その対象に意識を集めるので、それが現実してしまう。
自分のへそくりが盗まれないかということばかり心配している人は、へそくりのあり場所に意識がいくので、
他人の人の意識にそれが影響して、発見されやすくなる。
6、「喜びを持って生きる」
身の回りに起こるあらゆることは、自分にとってベストなのだという思いをもっていれば、悪いことはおこらない。
すべてが喜びとなる。
一見悪いことに見えても、それが自分にとって必要だから起きたのだと考える。
事故や病気に見舞われたときでも、それによって人間的に成長できるという側面を重視する。
暴力をふるう夫がいる場合、自分は不幸だと考える前に、多くのことを経験し、学ぶ機会となると思って、
冷静に対処する。もちろん、暴力からはまず逃げることが肝心だが。
7、「感謝をもって生きる」
地上に生きているのは奇跡のように、まれな機会であるという科学者はいう。
何億の精子のひとつと卵子が結合に、うまく出産までこぎつけるのは、並大抵のことではない。
どんな親であっても、地上に生を享けさせてくれたことに感謝する。
聖書に、「常に喜べ、絶えず祈れ、すべてのことに感謝せよ」ということばがあるが、そのとおりである。
8、「風や太陽や月や星の語りかけを感じて生きる」
気がつけば、お日様や月や星は、天にあって人間を見守り、語りかけている。
それは、無限の宇宙からの呼びかけである。
人間も無限に広い可能性をもつ存在であることを、語りかけている。
狭い家庭や地域や職場だけに心を閉じ込めることなく、
無限大の宇宙の進化と自分がかかわっていることを意識する。
9、「木や草や花と仲良く語り合いながら生きる」
地上の木や草花は、意識を持ち、やさしい気を放っている。生命体として人間と同質である。
植物は特に地球の意識を伝える媒体であるから、人間に限りない癒しの波動をもたらす。
伐採したり除草剤などで殺してはいけないのは、もちろんである。
最近は、岩石なども意識を持っていることが明らかになった。石は生きている。宇宙の波動を媒介する。
特に、水晶や石英などは。
10、「人が喜ぶことを考えて生きる」
人が放つ喜びの波動は、まわりの人々のエネルギーを活性化する。
笑顔が大切というのもこの意味である。
情けは人のためならずというのもこれである。
人を悲しませたり、苦しませたりすることは、自分に跳ね返る。
人を呪わば穴ふたつというのは道理である。
憎しみや怒りは多くの毒気を出しており、周りの人だけでなく、出す本人も毒気を吸って心身を蝕まれる。
人を喜ばせて生きている人は、結果的によいエネルギーを自分があびることになり、健康で長生きする。
人を優先する人は、おおいなる利得を得ていることになる。
11、「毎日、こころを静かにする時間を持って生活する」
いつもおしゃべりで忙しい人は、静かに自分の心の声に耳を傾けることの大事さを知る必要がある。
おしゃべりの好きな人は、せめて30分でも沈黙して、こころを沈めよう。
12、「ものはできるだけ減らして、さわやかな環境の中で生きる」
ものもすべて語りかけている。
いつもたくさんの人に囲まれて話しかけられていると、静かな時間が欲しくなる。
同じように、ものの少ないところに居ると落ち着くことがわかる。
ものもエネルギーを出しているからだ。
ものが少ない環境で静かに生活すると落ち着く。
13、「天然の衣類をつけ、化学物質によって汚されていない食べ物を、少量食べ、
木でできた簡素な住まいに住む」
天然自然に勝る心地よい素材はない。天からの恵みだから。
人工のものの多くは、他者を傷つける。化学繊維は健康にも環境にもよくない。
農薬で汚染された食べ物は健康を害する。
化学物質の多い家は、シックハウス症候群という症状を引き起こす。
3人に一人といわれるアレルギーの子どもは、すべてこの人工の物質の影響によるものである。
14、「ごみは出さないで生きる」
すべての天然のものを使い切る。
昔のチベットやインデアンの生活がそうであった。
無駄がなかった。すべてをひかえめに感謝して利用した。
わなに七面鳥が5匹かかっても、4匹は逃がす。
その一匹も、隅々まで役立てる。肉、骨、歯、皮、ふん、つめ、乳。
15、「金やものや高い立場が自分を幸せにするという考えを持たないで生きる」
自分や他者やすべて存在するものが、喜びと幸せを感じて生きていることが、
自分の幸せであるという本来の価値観が、、平和と安らかさを創る。
他国の石油で自己の利益を追求しようと、人殺しの戦争をあえてするものは、不幸の極みである。
そのようにして金持ちになり、豪邸に住み、大統領などの地位にあるということに、人間本来の生き方から見て、
価値があるといえるのか。他者の不幸の上に存在するそれらのものに。
戦争は暴力で他者を屈服させるという思想を土台に持つ。本当の幸せとは無縁である。
憲法9条は、確実に堅持しなければならない。
16、「他者の生き方を肯定して生きる」
ひとりひとりが進化成長の旅をしている。
進み方が遅れている人を悪く言ってはいけない。
自分もかつては遅れていたのだから。
すべての人の生き方や選択を、その人のありのままの姿として肯定する。
そして自分は自分の道をしっかりと歩む。
これ以外にみなさん自身、なにが生きるうえで大切か考えて付け加えてください。
お話の後サンドイッチやりんご
など食べながらゆんたく。